自分の価値観や強みに気づく力を高める ～３カ月研修 自己認知とセルフケア～

リアリティショックとは、理想と現実のギャップにより、“ここで本当にやっていけるのだろうか…”と不安が大きくなることです。これは、新しい環境下においては、誰にでも起こり得ることです。そのため、新人看護師３ヵ月研修では、リアリティショックの正しい知識や対処方法について学び、カードを使って同期同士で強みを見つけてもらいました。入職して部署以外の同期と交流が図れるのは、今回の研修が初めでです。みんな、いきいきとした顔で、研修に臨んでくれていました。

「自己認知とセルフケア」の研修を始めて３年目になりますが、レジリエンスの研修を受けたことがあるという新人看護師さんが年々増えてきています。それだけ、自分自身の価値観を大切にし、ストレス対処能力を高めることが必要な時代になってきたのだと、学ばせてもらっています。しかし、研修を開催してみると、意外と自分のストレスに気づけていなかった新人看護師さんも多かったようです。このように、敢えて自身に向き合う時間を確保することで、自身の悩みに気づくことが出来ます。しかし、悩みに気づけた最も大きな理由は、同期同士で悩みを共有できたことでしょう。その同期との繋がりを、これからも大切にしていって欲しいと思います。

意図的にセルフケアをすることの大切さを学んでくれた新人看護師さんは、さらに、自分の気持ちに向き合いながら、成長してくれるでしょう。つらいときには我慢せずに泣いたり、信頼できる誰かに話を聞いてもらうことが必要です。この学びを、皆さんの生活の中に取り入れ、強く優しい看護師さんになってくれることを願っています。

人材育成・採用担当主任　小川