自身のコミュニケーションの課題を知りスキルを身につける

新人看護師10ヶ月研修より

入職してもうすぐ1年が経過しようとしている新人看護師さんが直面する課題の一つに、患者さんやスタッフとのコミュニケーションがあります。患者さんには、良質なケアを提供するために…、チームの一員としては、報告・連絡・相談を行い、安全で患者さんの希望に沿った援助をするために、『コミュニケーションスキル』が重要とされています。「患者さんの不安を聞いてあげたいけど、目の前のことでゆっくり話を聴くことできない」、そんな新人看護師さんの思いに沿うために、今回の研修では、基本的なコミュニケーションにおける知識やスキルを身につけもらうための研修を開催しました。

コミュニケーションスキル研修の様子
コミュニケーションスキル研修の様子

人とコミュニケーションを図る上で「伝えたいことが相手にどのように伝わるか」と「全てを伝えることはできない」ということを知っておくことが必要です。そのため、研修では、自分のコミュニケーションの傾向に気づくことを目標としました。研修の前半の時間は、小グループに分かれて、コミュニケーションについて悩んでいることを語ってもらいました。コミュニケーションにおける自分の悩みを吐露することは、新人看護師さんにとってハードルが高かったと思いますが、悩みを話せたことで「自分だけじゃなかった」と安心していたように感じました。

コミュニケーションスキル研修の様子
コミュニケーションスキル研修の様子

研修の後半では、昨年度同様、ロールプレイを体験してもらいました。ロールプレイは、新人看護師さん全員、上手に役割を演じることができており、とても感心しました。その効果もあって、患者さんの気持ちが想像できたり、相手への声のかけ方など、自身の課題に向き合うことも出来ていました。そして、非言語的コミュニケーションの大切さに気付くことが出来ており、患者さんと信頼関係を築くための姿勢も学べていたと思います。

コミュニケーションスキル研修の様子
コミュニケーションスキル研修の様子

看護部のスローガン「真摯に向き合い、寄り添う看護」ができる看護師を目指して、これからも、相手が置かれている状況やペースに合ったコミュニケーションを図る努力をしていって欲しいと思います。2年目になるまで、残り2ヶ月を切りました。皆さんらしく、焦らず経験を積んでいきましょう。

人材育成・採用担当主任 小川

コミュニケーションスキル研修の様子