折れない“こころ”を育てる

~3カ月研修 自己認知とセルフケア~

新人看護師3ヵ月研修では、「自己認知とセルフケア」と題し、折れないこころを育てるために、正しい自己認知とセルフケアの方法を身につけたり、強みを見つけています。この研修は、今年で4年目を迎えましたが、毎年「役立つ人気の高い研修」の一つになっています。

自己認知とセルフケア
自己認知とセルフケア

研修の前半は、リアリティショックの正しい知識や対処方法について学びました。リアリティショックは、新しい環境下においては、誰にでも起こり得ることです。そのため、ちょうど入職3ヵ月目の今、臨床現場から離れて、こころの中で感じている思いを文字にしたり、同期同士で思いを吐露してもらいました。研修後のアンケートからは、「自分の悩みの根本に気づくことが出来てすっきりした」「目標設定が出来た」などの声が聞かれており、自分が何に悩んでいたのかを整理することができた貴重な時間だったようです。

自己認知とセルフケア
自己認知とセルフケア

同期同士で悩みを共有したことで、新人看護師さんは、「自分だけが悩んでいたんじゃなかった」とホッとしたことでしょう。こころが安全になったところで、ストレングスカードを用いて、自分の強みを探すワークをしてもらいました。新人看護師さんは、とても上手に自分の強みを探すことが出来ていました。でも、グループ内でお互いの素敵なところを見つけてフィードバックしたことも、それ以上に自信を取り戻せた出来事に繋がったはずです。

自己認知とセルフケア
自己認知とセルフケア

最後に、セルフケアの方法も見つけてもらいました。意外と意識して自分を労わることが出来ていなかったことに気づいたことでしょう。自分が心身共に健康であることが、患者さんや家族のケアに大切な要素なのです。

目の前のことに一生懸命な時ほど、自分のつらさには気づきません。でも、泣いたり、怒ったり、笑ったりと、自分の気持ちに正直になることは、自分らしさを取り戻す時間です。信頼できる誰かに話を聞いてもらいながら、誰かに励ましてもらいながら、強く優しい看護師さんになってくれることを願っています。

人材育成・採用担当主任 小川