命を救いたい…急変対応の知識と技術を身につける ~新人看護師7カ月研修より~

10月25日に開催された新人看護師7ヵ月研修では、「急変の予測と対応」をテーマに、生命の危機状態にある患者さんの観察と蘇生処置を学びました。当センターは、高度急性期病院です。生命の危機に直面しているような患者さんや治療しなければ生命維持に関わるような重症患者さんの看護を行っています。そのため、新人看護師さんは、入職直後からBLSを学びます。入職半年後は、色々な看護知識や技術が身につき、看護業務ができるようになる時期です。一人で看護業務を任されることも多くなり、急変対応に遭遇することも増えます。新人看護師さんの不安が少しでも軽減するために、この時期に急変に気づく力をつけるための学習をしています。

急変対応研修の様子
急変対応研修の様子

患者さんの急変に対応できるようになるには、まず「患者さんの変化に気づく」ことが重要です。そのため、急変に繋がる徴候や評価方法について、症例を通してグループワークで話し合いをしました。

急変対応研修の様子
急変対応研修の様子

また、心肺蘇生法トレーニング用マネキンを使った救急対応の演習も行いました。救急看護認定看護師、集中ケア認定看護師の指導のもと、一人ずつ技術チェックができたことは、新人看護師さんの達成感・安心感に繋げられました。研修後のアンケートからは、「急変には徴候があることが学習できた」「RRS起動基準の書かれたポスターや救急カートの位置・物品を確認していく」などの意見が多く挙がっており、明日からの臨床看護に結びつく意義ある研修だったと思います。

急変対応研修の様子
急変対応研修の様子

2時間という短い研修の中では、十分に知識や技術の統合が出来なかったと思います。それでも、コロナ禍においてシミュレーション学習が出来たことは、新人看護師さんのモチベーションの向上に繋がりました。久しぶりに、新人看護師さん全員の元気な様子を見ることができて、看護部教育委員としても嬉しく思いました。これからも、皆さんの学びの支援ができるよう創意・工夫していきたいと思います。

人材育成・採用担当主任 小川