看護におけるコミュニケーションスキルを学ぶ ~新人看護師7ヶ月研修より~

看護師に必要な能力の一つに「コミュニケーションスキル」があります。患者さんに良質なケアを提供するためには、患者さんへの対応はもちろん、様々な人とのコミュニケーションも必要になります。新人看護師さんの様子を見ていると、患者さんの不安を聞いてあげたいと思っていても、自分の知識や技術の低さ、時間調整の難しさによって話が十分聞けていないつらさを感じている姿を目にしてきました。そこで、新人看護師7ヶ月研修では、看護におけるコミュニケーションスキルを学んでいきました。

コミュニケーションスキル研修の様子コミュニケーションスキル研修の様子

 

効果的なコミュニケーションを考えていくためには、自分のコミュニケーションの傾向に気づくことが大切です。そのため、まず最初に、個人ワークとして対人コミュニケーションにおける分析を行いました。新人看護師さんは、誤解が起こりやすい話し方をしていないか、自分の感情を上手に取り扱うことが出来ているか、自己開示ができているかどうか、などを知ることが出来ていました。

コミュニケーションスキル研修の様子
コミュニケーションスキル研修の様子

 

また、研修ではロールプレイを体験してもらいました。ロールプレイの実践に新人看護師さんは少し戸惑っていましたが、実際の看護場面を想定して患者さんの気持ちを想像したり、非言語的コミュニケーションの大切さに気付くことが出来ていました。日々の看護を行う中で、ゆっくりと時間を確保して、患者さんの話を聞くことは確かに難しいかもしれません。しかし、短い時間の中でも、相手を知ろうとする気持ちを大事にし、相手が置かれている状況やペースに合ったコミュニケーションを図ることが大切であることに気づくことができたのではないでしょうか。今の気持ちを忘れず、これからも患者さんに真摯に向き合い、寄り添っていきましょう。

人材育成・採用担当主任 小川