こころとあたまをリフレッシュしよう

新人看護師６ヵ月研修より

看護師として初めて経験するたくさんの出来事の中で、新人看護師さんは無意識にストレスを貯めている可能性があります。ストレスがたまると、夜眠れなかったり、過食・少食になったり、体調を崩すことに繋がってしまいます。入職して３ヵ月～半年頃に疲労が蓄積するため、“疲れた心身をもとの元気な状態に戻す”必要があるのです。今回は、毎年、新人看護師さんからの評価が高いリフレッシュ研修についてご紹介したいと思います。

今年度のリフレッシュ研修も、“マシュマロ・チャレンジ”と“アロマ・マッサージ”を行いました。マシュマロ・チャレンジとは、乾燥パスタ・ヒモ・テープ・マシュマロを使って、タワーを立てるゲームです。今年は、昨年度よりも２倍大きいマシュマロを使用したので、試行錯誤しながらでした。しかし、バックミュージックに合わせて、新人看護師の皆さんが一緒に歌を歌ったりしていたので、気兼ねがない、楽しい時間だったのだと思います。最も高いマシュマロ・タワーを作ったチームを優勝としましたが、どのグループも試行錯誤しながら、集中してタワーを作ることが出来ていました。知恵と工夫、バイタリティーが感じられた時間でした。

アロマオイルを使用したマッサージは、香りによる鎮痛・鎮静・抗うつ効果などに加え、血液やリンパの流れを整える効果があります。そして、お互いでハンドマッサージをすることで、日々のトレス解消、自己効力感の向上に繋がると言われています。アロマの香りに包まれながら、気持ちよさを感じられた時間は、日常から少し離れて、頭もこころもからだもリフレッシュできたのではないでしょうか。疲れた時には、意図的にこのような時間を作ることが大切です。

研修後のアンケ―トには、「香りによって効果が違うことを初めて知った」「働いていく上でメリハリをもつことが大切だと思った」「自分が癒されたので患者さんにもしてあげたいと思った」などの意見が書かれていました。この研修が、忙しい日々を振り返る時間となり、また看護観を深めたり、明日への活力となったことに、嬉しく感じています。

時間を忘れて、好きなことやものに没頭する経験は、『フロー体験』と呼ばれています。この『フロー体験』によって得られる効果は、「充実感」が得られたり、「レジリエンス」が高まることです。また、コミュニケーションを通して感情や想像力が豊かになるため、他者に対する思いやりが高まったり、同じ目標や志向を共にする仲間たちとの絆も強まります。今回の研修では、まさにこれらが体験できた時間となりました。このフロー体験をもとに、また明日から、共に前を向いて歩いていきましょう。

人材育成・採用担当主任　小川