医療安全の基本を知ろう ~新人看護師に必要な安全教育~
当たり前のことですが、患者さんに安全な医療を提供することは大変重要です。特に、看護業務に慣れていない新人看護師さんがヒヤリ・ハットやインシデントを起こすと、リアリティショックに繋がる可能性もあります。そのため、入職後4ヵ月が経過した今の時期に、看護師として必要な医療安全に関する教育を行っています。
今回の研修においても、単に知識や技術の修得だけではなく、医療安全に対する高い意識を持ってもらうことを目的として開催されました。研修の最初は、薬剤師による麻薬の管理方法、ヒヤリハット事例を通して、一緒に分析していきました。また、麻薬の取り扱いをする機会も増え始める時期です。そのため、麻薬及び向精神薬取締法に基づいた管理方法、注意すべき看護記録の記載内容について学びを深めました。
リスクマネージャーからは、「危険予知とコミュニケーション」について教わりました。病院の中で危険なことは何か、いつもとの違いに気づく危険予知訓練として、写真を見ながら「KYT」を行いました。新型コロナ蔓延のため、今回はグループワークは行えませんでしたが、個々の想像力で、考えられる背景分析とその解決策を考えることができたようです。
研修後のアンケートには、普段からスタッフ間のコミュニケーションを図っておくこと、危険予知をして仕事をすること、6Rの重要性などを学べたことが理解できました。個々で医療安全に関する学びを深めることができたこと、とても嬉しく思います。
コロナ禍でも、同期同士で共に学習できたということに感謝します。新人看護師さんにとっても久しぶりにみんなの顔を見ることが出来たことで、お互いを励まし合えたのではないかと思っています。大変な時期ではありますが、患者さんのために、共に学び、励まし合っていきましょう。
人材育成・採用担当主任 小川