がん治療

化学療法

がん治療に用いる薬剤は、がん細胞を殺してしまう薬剤(殺細胞性の抗がん剤)、がん細胞の表面の目印にくっついて細胞増殖を抑える薬(分子標的薬)、がんをやっつける免疫細胞が十分に力を発揮できる様に助ける薬(免疫チェックポイント阻害薬)などがあり、これらの薬剤を単独や組み合わせて、がん化学療法を行います。

当院では、抗がん剤による治療方法をすべて登録制にしています。治療薬の推奨量、制吐薬などの支持薬、必須の検査などをセット化し登録することで、抗がん剤投与ミスを防ぎ、副作用の早期発見、対策のもれがないようにしています。また、外来での治療を円滑に行うためにがん治療を専門とする薬剤師、看護師が常駐している抗がん剤治療専用の外来治療室を設置し、外来で行うすべての抗がん剤治療を担当しています。利用数は年々増加しており、2020年度は1日平均29.2名、延べ7,076名の利用がありました。

化学療法は、いかに副作用を予防し、対策するかが鍵となります。当院では医師、薬剤師、看護師だけでなく、栄養士、歯科医師、がん相談支援センターなどさまざまな職種が協力し安全に治療が続けられるよう体制を整えています。