産婦人科

産婦人科の赤ちゃんの風景

当院は産科婦人科学会専攻医指導施設、総合周産期母子医療センター、日本超音波学会専門医研修施設、生殖医療専門医制度認定研修施設、日本がん治療認定医機構認定研修施設に認定されており、病床数は産科24床、婦人科12床です。

年間分娩数は約700件、手術件数は約550件、母体搬送は約50件です。産婦人科医9名(男性4名、女性5名)で周産期医療、生殖医療、内視鏡下手術、婦人科腫瘍など、専門性の高い医療をバランスよく行っています。
 

当院産科部門のご紹介

1.分娩時の立ち会い

当院の周産期センターは、2006年1月に山口県で最初の総合周産期母子医療センターとして開設されました。年間600〜700件の分娩と150〜200件の新生児入院があります。産科病棟には、LDR(陣痛分娩回復過程が一室で行える分娩室)2室と帝王切開専用手術室1室が設置されています。

分娩は、ご夫婦やご家族にとって人生の大きな出来事です。当院の分娩室にはご家族用のソファーベッドがあり、ご主人やお子さんをはじめとしたご家族立ち会いのもと分娩に臨めるようになっています。

2.緊急帝王切開について

当院は、緊急帝王切開に24時間対応できる様に産科病棟内に専用手術室が設置されています。全国的にみると、5人に1人が帝王切開による分娩になっています。当院は合併症を持った妊婦さんや病気を持った胎児にも対応していますので、帝王切開率はもう少し高く約25%(4人に1人)です。帝王切開は経腟分娩に比べると母体へのリスクが約10倍高くなります。

また次回妊娠でも帝王切開が必要になるだけでなく、命にかかわる癒着胎盤等のリスクも高くなります。このため不要な帝王切開を避ける必要はありますが、経腟分娩中に胎児や妊婦の状態が突然悪化した場合は、帝王切開への迅速な対応が必要となります。当院では麻酔科医が常駐しており、安全な分娩が可能となっています。

3.病気を持った胎児への対応

当院では、様々な胎児の病気が疑われる妊婦さんのご紹介を頂いています。超音波専門医が胎児診断に当たり、分娩方針の決定には産科医や新生児科医に加え、関連する小児外科医や脳神経外科医が加わった周産期カンファレンスを行なっています。分娩時には新生児科医が立ち会い、出生直後から適切な治療が行なわれます。胎児の病気には遺伝が関与している場合もあります。当院には遺伝に関連した病気の相談にのる臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーがおり、支援を行なっています。

また近年、35歳以上の高年妊娠が著しく増加しており、胎児の染色体異常症を心配しているご夫婦も多くおられます。様々な情報が容易に入手可能になったことにより、たくさんの情報で一層不安が強くなっている場合もあります。当院には遺伝に対する正しい情報を提供し、ご夫婦を支援する遺伝外来が設置されています。ご夫婦で十分に相談され、胎児染色体検査を希望された場合には、羊水穿刺による染色体分析や妊婦さんからの採血による母体血胎児染色体検査を受けることが可能です。詳しくは、担当の先生にお尋ねください。

4.妊娠・育児支援について

当院には、保健師、臨床心理士、看護師、保育士からなる地域保健部門として母子保健室があります。当院をご利用される妊婦さんや子育てをされる方が外来や入院を通じて一貫した保健医療福祉サービスを受けられる様に支援しています。産婦人科を受診して頂くことにより相談を受けることが可能です。ホームページの「総合周産期母子医療センター 地域保健部門 母子保健室」をご覧下さい。
 

生殖医療分野:詳細は以下のページをご覧ください。

遺伝診療科:詳細は以下のページをご覧ください。

婦人科診療分野:詳細は以下のページをご覧ください。

 

電話相談について

当科では、全国に先駆けて「女性のなやみ相談室」と名付けた電話相談を行っています。ちょっとした体の変調、不安など気軽に匿名で相談に応じています。不妊症や更年期、子育て、思春期、性の悩み等々、県内のみならず全国より年間に 1,500 件を越える相談があります。さらに無料の相談室もありますのでご利用ください。

女性のなやみ相談室 TEL 0835-22-8803 (直通)
受付日 祝日・年末年始を除く毎日(土日も受け付けています。)
受付時間 9:30 ~ 16:00