中央検査部

生化学検査室
- 採血した血液を使用して、肝腎機能、血糖、感染症など様々な検査データを測定しています。
- 最新の機器を用いて、検査結果を正確かつ迅速に臨床に提供できるように心がけています。
- 搬送システムを使用することで検体の分注、測定作業を効率化しています。
- 検体測定もすべてバーコード運用されており、迅速で正確な結果を提供するよう心がけています。
最新機器・システム
BM6070G

AST,ALTなどの肝機能、UN,CREなどの腎機能などを少量、短時間で測定します。検体を希釈して測定しているため、検体採取量をなるべく少なくできる機械です。 できるだけ患者様の負担を減らし、待ち時間が少なくなるように工夫しています。
当機器は試薬庫がどのメーカーのものでも対応可能な仕様になっており、当院でより良い試薬を選び使用しています。
当院で試薬の検討を実施して、よりよい試薬を選んで使用しています。
汎用的に試薬を搭載できるため、臨床から新規項目の測定依頼があった際も対応できるようになっています。

Alinity i

HBsAg,HCV抗体といった感染症、AFP,CEA,CA19-9などの腫瘍マーカーなどの測定を実施しています。
当院では、同じ機器を二つ採用することで機器の故障やトラブル時でも片方の機械が使用可能な状態にすることで、検査遅延を防ぐ工夫をしています。
メンテナンス作業もカートリッジを一つのせるだけとかなり簡単であり、またコントロールも機器内に保存でき、時間指定することで自動測定もできます。
Freestyleリブレ

Freestyleリブレの患者様への装着、説明を実施しています。
Freestyleリブレとは、糖尿病患者さんに使用する血糖持続測定器のことで、センサーを腕につけることにより、採血などをせずともリアルタイムで患者さんの血糖値が把握できる機械です。
現在の機器ではスマートフォンのBluetooth機能により、読み取りをせずとも測定結果が参照できるようになりました。
一見痛そうに見えますが、痛みはほとんどありません。

血液検査室
血液検査室では採血検体を用いて、主に CBC(全血球計算)、血球形態検査、凝固検査、赤血球沈降速度検査など、さまざまな疾患の診断や経過観察、術前検査などに重要な検査を行っています。
CBC
CBC は血液疾患の診断や治療効果判定、貧血や出血、感染症、術前検査などで重要な検査です。多項目自動血球分析装置を使用して24時間体制で検査を実施しています。CBC で測定する主な項目は赤血球数、ヘモグロビン濃度、血小板数、白血球数、白血球5分類(好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球)です。

血球形態検査
血球形態検査では、主に末梢血や骨髄の塗抹標本を染色し、顕微鏡で血球形態を観察します。

凝固検査

凝固検査は術前検査、肝機能の把握や抗凝固薬のモニタリングで重要な検査です。全自動凝固測定装置を使用して、凝固活性化マーカーである PT(プロトロンビン時間)や APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、フィブリノゲン、フィブリン分解産物であり線溶マーカーである FDP やDダイマーの検査を 24 時間体制で実施しています。このほか、アンチトロンビン、FMC(フィブリンモノマー複合体)、凝固因子活性(第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第ⅩⅢ因子)の測定も実施しています。また、同じ測定機器を用いて血小板凝集能検査も実施しています。
赤血球沈降速度

赤血球沈降速度は、急性および慢性炎症性疾患などの診断に古くから利用されてきた検査です。当院では赤血球沈降速度自動測定装置を使用して測定しています。

輸血検査部門
業務紹介
輸血検査室では 24 時間体制で検査を行っており、外来・入院・救急患者の検査、輸血に対応しています。平日日中は2名体制、夜間休日は1人体制で検査を行っています。 当院では3名の認定輸血検査技師が在籍しています。また、ISO15189、I&Aの認定を取得しています。

検査業務
システム・機器・検査
輸血システムを用いて、患者検体をバーコードで管理することで患者間違えや手入力による入力ミスを防止します。また、過去の検査歴や輸血歴などを参照でき、検査の参考にします。
全自動輸血検査機器
当院での輸血関連検査はほとんど全自動輸血検査機器で行っています。測定できる項目は血液型検査や不規則抗体検査、交差適合試験となっています。
測定時間は血液型検査:15 分~ 不規則抗体・交差適合試験:45 分~です。 測定原理はゲルカラム凝集法を用いています。判定も機器が行いますが、臨床に返して良い結果かは技師が判断をし、送信しています。

試験管法
全自動輸血検査機器の結果を見て再検が必要だと判断した検体や量が少ない検体、大量出血していて検査結果を急ぐ場合などに試験管法を行います。測定時間は血液型検査:5分~ 不規則抗体・交差適合試験:30 分~です。
輸血の緊急度
当院での輸血準備には3段階の緊急度があり、患者の状態によって決定します。
緊急度Ⅲ(通常)では機械によって検査を行います。測定時間:45 分~
緊急度Ⅱ(緊急)では試験管法によって検査をし、生食法まで( ABO 適合)終わった段階で製剤を払い出します。検査はその後も行い、クームス法まで実施します。30 分~
緊急度Ⅰ(超緊急)では検査は行わず、O型 赤血球製剤 を払い出します。5分~

院内での活動
当院では適正で安全な輸血療法を行うために2か月に1回、輸血療法委員会を開催しています。血液製剤の購入量や廃棄数、副作用の発生などを報告します。
その他にも安全な輸血のために日々の精度管理や凝集強度の目合わせなどを定期的に行い、精度が保たれるように努めています。

一般検査室
概要
一般検査室では尿、便潜血、寄生虫卵、関節液など様々な材料の検査を行っています。
特に尿検査は尿を採取するだけで調べられるので、受診者の体に負担が少ないため、スクリーニング検査として広く利用されています。
尿定性検査
尿の色調や混濁、尿中の蛋白や糖などのおおまかな濃度を調べる検査です。尿試験紙法では試験紙を尿に浸し、その色調の変化を読み取ることで判定を行っています。この検査の結果によってより精密な検査を行ったり、治療方針の決定や病態の管理が行われます。一般検査室では自動分析装置を用いて検査を実施しています。
尿沈渣検査
尿中の有形成分(血球類、上皮細胞類、円柱類、結晶類、微生物類)を顕微鏡を用いて観察する検査です。主に腎・泌尿器系疾患の病変のスクリーニング、病態の把握に用いられます。当院では病理検査室とも連携をとっており、異常な細胞の検出精度が向上するよう努めています。自動分析装置と鏡検を併用して検査を行っています。


便潜血検査
便中に含まれる血液成分を検出する検査で、消化管での出血を発見するスクリーニング検査として用いられます。この検査は大腸がん、ポリープ、潰瘍などで陽性となりますが、肛門での出血(痔など)でも陽性となります。
関節液検査
関節疾患の鑑別診断に用いられる検査です。一般検査室では、顕微鏡を用いて炎症細胞数、結晶分類などを行っています。結晶には痛風で認められる尿酸ナトリウム結晶や偽痛風で認められるピロリン酸カルシウム結晶などがあります。
寄生虫卵検査
海外旅行や、生肉・生魚を食べることで寄生虫に感染することがあります。直接塗抹法や集卵法を用いて、便に虫体もしくは寄生虫の卵があるかを観察します。



