小児外科
主な対象疾患
小児の一般・体表、消化器、泌尿生殖器、呼吸器などの外科的疾患に対応しています。当科の手術で頻度の高いものは以下です。
鼠径ヘルニア
男女ともおへそから腹腔鏡で手術を行っています。手術の当日に退院できます。
停留精巣
1歳頃までに睾丸が下りないと不妊症になるリスクがあります。通常翌日退院できます。
急性虫垂炎
腹腔鏡で手術を行います。腹膜炎を起こしていなければ5日で退院できます。
膀胱尿管逆流
生まれつき膀胱の尿が腎臓に逆流する子がいます。すると腎盂炎を繰り返し、腎機能が低下することがあります。これを防ぐ手術が必要になります。約2週間の入院です。
臍ヘルニア
1歳までに自然に治ることが多いのですが、3歳を過ぎても治らない場合、手術をお勧めします。翌日には退院できます。
※ 圧迫療法:臍ヘルニアが出始めた頃から圧迫を開始すると早く治ります。2週間ごとに通院していただきます。
治療前
圧迫療法
治療後
真性包茎
乳幼児の包茎は病気ではありません。包皮炎や尿路感染が起こらなければ、原則的に治療の必要はありません。しかし剥こうとしても全く亀頭が見えない場合、ご希望があれば徐々に剥く方法(翻転練習)をお教えします。
先天性胆道拡張症
肝臓から続く胆道が先天的に拡張した病気です。膵管との合流異常により膵液が胆道へ逆流し、炎症を起こすためと言われています。発熱、黄疸、腹痛などの症状が見られ、超音波検査や血液検査で診断します。拡張した胆道を切除し、腸とつなぐ手術を行います。約2週間の入院です。