中央放射線部

中央放射線部の概要

中央放射線部では、放射線や磁場を用いたさまざまな検査や治療を行っています。

X線撮影、X線透視検査、CT (Computed Tomography)、MRI (Magnetic Resonance Imaging)、血管造影やSPECT (Single Photon Emission Computed Tomography)/PET (Positron Emission Tomography: 陽電子放出断層撮影)など多岐にわたる検査を担当し、高精度放射線治療装置の運用管理にも従事しています。

2021年から放射線治療装置が更新されたことで高精度治療が行えるようになり、2022年4月に導入された2管球CTを用いて良好な心臓CT画像や各種dual energy撮影が可能となりました。2023年4月から最新の半導体SPECT及びPET/CTが導入され、明瞭な機能画像を提供することでがん診療にも大きく貢献しています。2024年4月から新たな血管造影装置が導入され、低侵襲的治療としての血管内治療や画像下治療(IVR)時に被ばくを抑えつつ良好な画像を提供しています。

高性能検査装置を生かし正確な画像診断を提供するとともに、高精度治療で患者さんに寄り添った治療を行えるように、中央放射線部チームとして業務に取り組んでいます。

また、誰でも産休・育休の取得が可能な環境を実現し、持続可能な部の運営を行っています。 
 

放射線科の概要

放射線科は、中央放射線部で施行された各種画像を読影し、日常診療における問題点を発見(画像診断)し、画像下治療(IVR: Interventional Radiology)の技術を用いて検査(生検)や治療(塞栓術やドレナージ)を行います。

画像診断では、CTやMRIの形態画像に加え、SPECTやPETなどの機能画像の読影を行い、病態に合わせ専門的知識から画像解釈を行っています。日常診療では、血液検査結果や身体的所見などを合わせて診断されますが、画像に関する幅広い知識を有する放射線科医が画像所見に軸足を置いて客観的に診断することで、最適な診断につながるものと考えています。

画像下治療 (IVR)では、画像を確認しながら病変部の経皮的生検やドレナージを施行したり、血管内から出血部の塞栓や腫瘍の治療を行ったりします。IVR治療の基礎は画像で、画像をworkstationで再構成し、安全に手技が施行可能か検討します。外科的・内視鏡的治療に画像下治療を組み合わせることで、より低侵襲で患者さんに優しい病院環境(Patient-friendly hospital environments)の構築を目指します。