中央検査部

概要

部門構成とスタッフ

中央検査部は、生化学、輸血、血液、細菌、生理、病理、一般検査、生殖医療の8部門で構成され、各分野の専門資格を有する臨床検査技師(延べ 98 名:2025 年4月1日現在)が、日々検査業務に従事しています。私たちは「正確で質の高い検査情報」を迅速に臨床へ提供し、診療の質向上に貢献しています。

臨床検査の役割

臨床検査は、患者さんから採取した血液や尿、細胞、組織などを調べ、病気の診断や治療方針の決定、経過の確認に欠かせない医療の一分野です。当部では、検査前(採取・受領・確認)、検査中(分析・測定)、検査後(結果確認・報告)のすべての工程で安全性と精度を確保しています。また、救急・集中治療・手術中など、迅速な結果提供が求められる場面にも 24 時間体制で対応しています。

施設認証について

当部は山口県で初めて、臨床検査室の国際規格である ISO15189(品質と能力に関する要求事項)の認定を 2007 年3月に取得し、2025 年4月に最新の更新審査を完了しました。また、輸血検査領域でも 2009 年4月に輸血機能評価認定(I&A)を取得し、2023 年 11 月に更新しています。これらは、確かな知識と技術、そして国際的に通用する品質マネジメント体制を有している証です。

今後の取り組み

私たちは日々の診療支援に加え、患者サービス(患者満足度)の向上にも力を注いでいます。今後も「県民の健康を守るため、正確で質の高い検査を行う」ことを目標に、技術の研鑽と体制の強化を続け、21 世紀の医療にふさわしい専門性の高い中央検査部をめざしてまいります。

品質目標

  1. 医療チームの一員として、患者や臨床医の満足度の高い臨床検査を目指す。
  2. 自己研鑽と検査チームのレベルアップを通して、信頼性の高い検査を提供する。
  3. 品質マネジメントシステムの定着を通して、質の高い職場環境を目指す。

 

臨床検査技師とは

臨床検査とは

病院では、医師から「血液検査をしましょう」や「尿検査を受けてください」と案内されることがあります。

こうした検査では、血液や尿の中に含まれる成分を調べたり、細菌やウイルスがいないかを確認したりします。また、赤血球や白血球の数や種類を数えたり、心電図や脳波などで体の働きを記録することもあります。

これらはすべて臨床検査と呼ばれるもので、病気の有無や進み具合を確かめたり、治療の効果を判断したりするために欠かせません。検査結果は、医師がより正確に診断し、最適な治療や予防方法を選ぶための大切な情報になります。

臨床検査技師の役割と資格

これらの臨床検査を専門に担当するのが臨床検査技師です。医師の指示のもと、安全で正確な検査を実施し、結果を医療チームに提供します。

臨床検査技師は国家資格であり、大学・短期大学・専門学校などで所定の課程を修了し、国家試験に合格すると免許が交付されます。専門的な知識と技術を備えた医療スタッフとして、日々の医療を支えています。
 

認定資格取得一覧表

2025年4 月 現在

細胞検査士 11 認定臨床微生物検査技師 1
国際細胞検査士 6 感染制御認定臨床微生物検査技師 1
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者 3 二級臨床検査士(微生物学) 4
有機溶剤作業主任者 3 二級臨床検査士(病理学) 3
超音波検査士(消化器領域) 5 二級臨床検査士(臨床化学) 2
超音波検査士(循環器領域) 3 二級臨床検査士(神経生理学) 1
超音波検査士(体表臓器領域) 4 二級臨床検査士(血液学) 1
超音波検査士(血管領域) 2 二級臨床検査士(循環生理学) 1
超音波検査士(産婦人科領域) 1 やまぐち糖尿病療養指導士 2
血管診療技師 1 BMマイスター(ブロンズ) 1
心電図検定 2級 1 POCTコーディネーター 1
心電図検定 1級 2 認定生殖補助医療胚培養士 1
認定病理検査技師 4 認定臨床エンブリオロジスト 2
認定輸血検査技師 3 体外受精コーディネーター 1
認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師 2 山口県肝疾患コーディネーター 16
認定一般検査技師 2 緊急臨床検査士 5

 

ISO15189取得

検査部ISO15189取得
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検査部ISO15189取得
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