耳鼻咽喉科・頭頸部外科
頭頸部癌への光免疫療法
参考:楽天メディカルホームページより
提供:楽天メディカル
2023.5.16 NHK山口ニュースに当院の耳鼻咽喉科・頭頸部外科の光免疫療法が放映されました
山口 NEWS WEB(NHK)「がんの新治療 “光免疫療法” 県内で初実施」
本治療が対象となる患者さん
頭頸部アルミノックス治療の対象となるのは、外科手術が適さない方です。
※化学放射線治療等の標準的治療が可能な場合にはこれらの治療を優先すること。
本治療のしくみ
アキャルックス®点滴静注とレーザ光照射による治療(以下、本治療)は、がん細胞の表面に多くあらわれるタンパク質に結合する薬剤(アキャルックス®)を投与し、医療機器を用いてレーザ光を当てることでアキャルックス®がこれに反応し、がん細胞を死滅させる治療法です。
現在(令和5年4月1日時点)、山口県では、日本頭頸部外科学会に認定された指定研修施設であり、頭頸部がん指導医が在籍する、当院のみ治療が可能(頭頸部外科領域でかつ保険診療に限る)です。
本治療の際に注意が必要な方
妊娠する可能性がある女性は、治療中と治療後の一定期間、避妊が必要になります。現在授乳中の女性は授乳をしないことがのぞましいです。
本治療の流れ
提供:楽天メディカル
日程 | 治療内容 | 注意点 |
1日目 | アキャルックス®を2時間以上かけて点滴で投与されます。 | 投与する部屋では、カーテンやブラインドを閉めて直射日光が入らないようにします。投与中は屋外や廊下からも自然光が入らないようにします。 |
2日目 | アキャルックス®を投与してから20~28時間後、全身麻酔を行い、手術室でレーザ光を当てます。 | 皮膚や眼に強い光や直射日光が当たらないようにすること、なるべく室内で過ごすようにすること、室内の明るさ、外出時の服装等があります。 (詳しくは、専用のパンフレットを用いて説明いたします) |
3日〜7日目 (症状により前後します) |
照度を落とした部屋で過ごしていただきます。治療開始後約7日から10日程度で退院となります。 | |
2週目以降〜4週間目 | 退院後も直射日光が当たらないようにしてください。4週間経過した後も、当面は日光浴など強い光に当たるのを避け、徐々に通常の光に慣れるようにしてください。 |
本治療の副作用
レーザ光照射以降にあらわれやすい副作用として以下があります。当院の専門医が適切に対処を行います。
- 出血 治療した部分やその周りにある血管から出血する。
- 舌の腫脹(腫れ)・のどの浮腫(むくみ) 舌が腫れたり、のどがむくんだりして、食べ物や飲み物がのみこみにくくなったり、息がしづらくなったりする。
- 光線過敏症 強い光により、皮膚が赤くなったり、皮膚や眼に痛みが生じたりする。
- 痛み 治療した部分が痛む。