不妊症とは

不妊症の定義

生殖年齢の男女が妊娠を希望し,ある一定期間,避妊することなく
 通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合

日本産科婦人科学会より

このように定義されていて、一定期間というのは1年というのが一般的です。ですが、妊娠のために医学的な介入が必要となる場合は期間を問いません。

 

不妊症の原因

およそ男性側50%、女性側70%、両方に原因を認めるものが25%とされていますが、何も原因が見つからない場合もあります。

 

女性側の原因

排卵因子

月経不順の女性にみられることが多く、甲状腺の病気や、極度の肥満や体重減少、多嚢胞性卵巣症候群などが原因となることがあります。月経のような出血があっても排卵を伴わないこともあります。

卵管因子

卵管が炎症などによって詰まることが原因となります。クラミジア感染症を代表とする卵管炎や、子宮内膜症の病変によって起こる場合があります。

頸管因子

子宮頸管は、膣から子宮腔内への通り道ですが、分泌される粘液が少なかったり、変形が強いと、精子が子宮内に辿り着きにくくなったり、体外受精で胚を挿入しにくくなったりします。

免疫因子(抗精子抗体)

通常、細菌やウイルスなどの外敵から自分を守るための免疫が、精子を攻撃してしまうことがあります。

子宮因子

子宮筋腫や先天的な子宮奇形などにより、子宮内に胚がくっつく「着床」が妨げられることがあります。

 

男性側の原因

造精機能障害

精子の数が少ない、または無い、あるいは運動性などが悪い状態です。原因としては精索静脈瘤が多くみられますが、原因不明のこともあります。

精路通過障害

精子が通るための道が途中で詰まっていると、精液は排出されても精子がいません。精巣上体炎など過去の炎症が原因となります。

性機能障害

勃起障害(ED)、膣内射精障害などがあります。一般的には、ストレスや妊娠に向けての精神的なプレッシャーが原因と考えられていますが、糖尿病などの病気が隠れていることもあります。最近、増加している不妊原因の一つです。

 

男女両方に関わる原因

加齢による影響

男女とも加齢により妊娠する・させる力(妊孕性)が低下することが分かっています。女性は30歳を過ぎると自然に妊娠する確率が減っていき、36歳を過ぎると著明に低下します。男性は、女性に比べるとゆっくりですが、加齢に伴う精子の質の低下がみられます。