プログラム
専門研修プログラムの概要
原則として研修期間は3年間です。研修領域ごとの研修期間は、基幹研修施設での重症救急症例の病院前診療・初療・集中治療(クリティカルケア)・診療部門18~33か月、ER診療部門またはへき地/地域医療研修3~18か月とします。
1年目
山口県立総合医療センター(基幹研修施設救命救急センター)で12か月間、救急当番(日勤または夜勤)や重症患者を担当し、救急患者の診断と治療、家族への説明、他科との連携を学びます。
- 研修到達目標:救急医の専門性、独自性に基づく役割と多職種連携の重要性について理解し、救急科専攻医診療実績表に基づく知識と技能の修得を開始することになります。
- 指導体制:救急科指導医によって、個々の症例や手技について指導、助言を受けます。
- 研修内容:上級医の指導のもと、ER診療や、重症外傷、多臓器不全、蘇生後脳症、急性中毒、特殊感染症など重症患者の初期対応、入院診療、退院・転院調整を担当します。上級医の指導のもと、外科(外傷・気管切開・PCPS抜去など)では外科的基本的知識と創処置技能修得のために、手術の助手と術後管理を経験します。また、救急車同乗実習による病院前診療に従事し、病院外で必要とされる救急診療について学んで頂きます。
2年目
山口県立総合医療センター(基幹研修施設救命救急センター)で12か月間、または連携病院で6~12か月間研修し、救急・集中治療の実績をつみます。
- 研修到達目標:初期救急から重症救急を一括して診療する体制を有する(いわゆるER)施設において、救急受け入れの指揮や部門全体の運営を経験することができます。救急関連領域全般の知識と技能を向上させ、救急診療における緊急度把握能力と多職種・多部門連係のための調整能力をさらに高めます。
- 指導体制:救急部門専従の救急科指導医、専門医によって、個々の症例や手技について指導、助言を受けることができます。
- 研修内容:上級の救急医および各診療科の専門医の助言支援体制のもと、初期救急から重症救急に至る症例の初期診療を経験することができます。上級医の指導のもと、外科(外傷・気管切開・PCPS抜去など)では外科的基本的知識と創処置技能修得のために、手術の助手と術後管理を経験します。わが国ならびに地域の救急医療体制を理解し、MCならびに災害医療に係る基本的・応用的な知識と技能を修得します。
3年目
山口県立総合医療センター(基幹研修施設救命救急センター)で12か月間、または連携病院で6~12か月間研修し、さらなる救急・集中治療の研鑽をつみます。
- 研修到達目標:初期救急から重症救急を一括して診療する体制を有する(いわゆる ER)施設において、救急受け入れの指揮や部門全体の運営の実績を高めることができます。救急関連領域全般の知識と技能を向上させ、救急診療における緊急度把握能力と多職種・多部門連係のための調整能力をさらに高めます。
- 指導体制:救急部門専従の救急科指導医、専門医によって、個々の症例や手技について指導、助言を受けることになります。
- 研修内容:上級の救急医および各診療科の専門医の助言支援体制のもと、初期救急から重症救急に至る症例の初期診療を経験することができます。上級医の指導のもと、外科(外傷・気管切開・PCPS抜去など)では外科的基本的知識と創処置技能修得のために、手術の助手と術後管理を経験します。わが国ならびに地域の救急医療体制を理解し、MCならびに災害医療に係る基本的・応用的な知識と技能を修得します。上級医の指導のもと、救急患者の病院前診療、外来・入院患者管理を実践して頂きます。
研修プログラムの例
1年目 | 2年目 | 3年目 | |
---|---|---|---|
パターン1 | 基幹病院(県総) | 基幹病院(県総) | 基幹病院(県総) |
パターン2 | 基幹病院(県総) | 連携病院 | 基幹病院(県総) |
パターン3 | 基幹病院(県総) | 基幹病院(県総) | 連携病院 |
山口県立総合医療センターの標準的週間予定表(ER 研修・地域医療研修)
開始時刻 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土/日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | 8:35 | 入院・外来患者カンファレンス | 日直もしくは 当直の場合あり |
||||
9:00 | ER当番もしくは病棟(一般病棟、HCU、ICU) | ||||||
午後 | 12:30 | ER当番もしくは病棟(一般病棟、HCU、ICU) | |||||
18:00 | 当直の場合あり | 救急講習会 (5~7月) |